マレーシア・ペナン島日記

マレーシアのペナン島での生活を通して見たこと、感じたことを発信します

タイ寺院

マレーシアの国の宗教はイスラム教だが、マレーシアは多民族国家なので、他の宗教も認められている。 中華系の人々は主に仏教、インド系の人々は主にヒンドゥー教を信仰している。 ペナンはマレー系の割合が半分以下なので、他の地域と比べると宗教施設中のモスクの割合は少ないと思う。

今回は仏教の寺院の話だが、仏教と言っても中国ではない。タイである。 ペナンにはタイにルーツを持つ人々もいる。 そして、私は「タイ寺院」と呼んでいるが、タイの人々のための仏教寺院がある。 正式には「Wat Chayamangkalaram(ワット チャヤマンカララム)」という名前らしい。 日本語では「寝釈迦仏寺院(ねしゃかぶつじいん)」という。

ちょっと考えてみれば、ペナンはマレーシアの中でもタイ近くに位置するのだから、タイ人が多く移住していても何もおかしくはない。 この寺院にはその名の通り、横になっている仏像がある。しかも巨大だ。 全長33m、世界で3番目に大きいそうだ。

寝釈迦仏

お釈迦様のお顔

ちなみにAIに聞いたところ、「寝釈迦仏」は、横たわっている釈迦如来の姿を表す仏像のことで、釈迦如来が涅槃に入られた(悟りを開き、一切の煩悩を離れて永遠の安らぎを得られた)ときの姿が、横たわっている姿で表現されているらしい。

この寺院にはタイの出身で亡くなられた方のご遺骨が納められている。 それぞれに小さなスペースが与えられて、そこにお骨が入っている。 その数が多くなってきたので、仏様の下に新しい納骨の場所を作って、納めているそうだ。

建物の外には龍の彫刻がある。

金ぴかの龍の彫刻

どうしても日本と比べてしまうが、明らかにこちらの彫刻は派手だ。 日本の仏像や石像は本当に控えめで地味である。 このような文化の違いは面白いと思う。

最後に出入り口のゲートの写真。 敷地内から外に向かって撮ったものだ。

タイ寺院のゲート

なお、このゲートの近く(寺院敷地内)に美味しいココナッツ・アイスクリームのお店がある。