マレーシア・ペナン島日記

マレーシアのペナン島での生活を通して見たこと、感じたことを発信します

ペナンの壁画アート

ペナン、とくにジョージタウンには壁に描かれた絵があちこちにある。 これは、ガイドブックなどでは「壁画アート」と呼ばれているし、現地の人もARTと呼んでいる。

最も有名なアート

ペナンのアートの中で最も有名なのがこれだ。

ペナンで最も有名な壁画アート

自転車に二人乗りする姉弟の絵で、自転車は本物(絵ではない)を壁につけている。 自転車の影が壁に映っていることからも、それが本物であることがわかる。 観光客は、この後ろの荷台に腰かけて記念写真を撮る。それが定番だ。 この絵はお土産Tシャツの柄にもなっている人気の作品で、ジョージタウンアルメニア通りにある。 なんといっても、二人のこども、とくにうしろの男の子がかわいい。 モデルになっているのは、日本人補習授業校で知り合った方のお子さんの同級生だそうである。

ジョージタウンの壁画アート

以前は人気があったアートにオートバイに乗る少年と怪獣を引っ張る少年の絵がある。

オートバイ・怪獣・少年のアート

私の持っているガイドブック「マレーシア ペナン エキゾチックな港町めぐり」(イカロス出版)には、もっと鮮明な状態の写真が大きく載っている。 著者が写真を撮ったころにはそうだったのだろうが、今は劣化が進んでいて、怪獣の部分はかなり消えてしまっている。 残念なことだ。壁画のメンテナンスは難しいだろうが、何とかならないものだろうか。 このアートのオートバイも本物だ。 最初に紹介した「姉弟の二人乗り」に近い、Ah Quee通りにあるが、こちらは観光客が少ない。

バスケットボールをする姉弟

このバスケットボールの絵は通りから少し入ったところにあり、とても見つけにくい。 ペナンで見たい方は、Google Mapで「Mural - Hoola Hoop Basketball, street art」を検索すると良いと思う。

このアートの近くに、「ブランコに乗る兄妹」の絵と「豆乳を買うこどもたち」の絵がある。

ブランコに乗る兄妹

豆乳を買うこどもたち

猫好きの人にはたまらないアートも。

ブランコと猫

窓からのぞく猫

窓からのぞく猫たち

これらは、リトルインディアからアルメニア通りに行く途中にある。 猫アートの向かい側には、窓に手を伸ばす少年の絵があり、これも人気のアートだ。 となりに立って、少年と同じように窓に手を伸ばして写真を撮るのが定番だ。

窓に手をのばす少年

アートはたくさんあるので、残念ながら割愛せざるをえない。 「船を漕ぐ漁師」の絵をジョージタウンのアートの最後にしたい。 オールの先を持って記念撮影した一枚。

船を漕ぐ漁師

バリク・プラウのアート

バリク・プラウペナン島の中央よりやや西に位置する町だ。 ここは、ペナンの東側と違い、高層ビルはなく、のんびりした雰囲気のただよう場所である。 ここには、大きな漁師の絵がある。

漁師の絵

なお、バリク・プラウはペナンの一押しグルメのアッサムラクサが美味しいことでも有名だ。

バリクプラウの町から南下すると、田んぼの中に巨大なアートがある。 コンテナを積み上げて、そこに書いたものだ。

コンテナアートの西面

コンテナアートの東面

コンテナの両側に絵がある。 2枚目の写真には手前にバイクに乗った人物が写っているので、その巨大さが分かると思う。

周りには、店もなく、田んぼがあるだけだ。 観光名所なら、もう少し何かあっても良さそうなものである。 ここには、2回来たが、最初のときには、新郎新婦が記念写真を撮りに来ていた。 何か、このアートに縁のある人たちなのかもしれない。

ペナン島のアートは、素朴だ。 モデルが一般の人々であり、その生活を描いていることも人気の理由のひとつだと思う。

日本の自分の町には、そこに住む人の日常を題材にしたアートがない。 彫刻はかなりあるのだけれど、それらはみな芸術的なテーマを持っていて、人々の日常ではないのだ。 自分の町にもペナンのような人々の生活を描いた壁画アートがあって、それが通学路や通勤路にあったら良いだろうと思う。 まさに日常に溶け込んだアートだ。