2024年3月27日
Nasi Kandar (ナシカンダール)
Nasi Kandarはペナン発祥の料理だ。 ごはんにチキンや野菜、カレーなどをかけた食べ物である。 かけるものは、客が選ぶことができる。 旅行ガイドブックには、ホッケンミーと並んで横綱クラスのペナン料理とある。 しかし、高級料理ではなく、大衆的な料理だ。
Nasiはマレー語でごはんのこと。 Kandarは棒のことだが、マレー語ではないようだ。 由来は諸説あるが、昔、棒の両側にナシカンダールをかけて肩に担ぎ、売っていたところからきたとする説がある。
HAMEEDIYAH RESTAURANT
Hameediyahはペナンで最も古いナシカンダールのレストランだ。 店のスタッフの話では、今から117年前の1907年創業だそうである。 1階で注文と支払いをし、2階で食べる。
私はチキンカレーとゆで卵、キャベツを頼んだ。
ちょっとわかりにくいが、中央の丸いのはゆで卵、上がチキンカレー、下がキャベツだ。 カレーは日本人の自分にとっては辛かったが、インド系の人にとってはさほど辛くないそうだ。 このあたりの味覚は普段の食生活で全然違ってくるのだろう。
辛いのを別にすれば、とても美味しい。 辛いのを避けるならば、カレー以外をトッピングすればよい。 チキンのグリルも美味だ。
ペナン以外のナシカンダール
ペナン以外にもナシカンダールは広まっている。 それに、どういうわけか、ナシカンダールのお店は24時間営業が多い。 夜中にお腹がすいてしまったら、ナシカンダールがおすすめ。
一般にナシカンダールは手ごろな値段で食べられる。 Hameediyahでは、飲み物をいれて約RM25(25リンギット、日本円で800円くらい)だった。 これは、ナシカンダールとしては高い方で、他のお店ならもっと安く食べることができる。 私の家の近くのチェーン店では飲み物とナシカンダールでRM12(約380円)だった。 これはトッピングが少なかったせいもあるが、増やしたとしてもRM20にはならないだろう。
なお、ナシカンダールはハラル対応なので、イスラム教徒の方も安心して食べることができる。