12月13日
ペナンの食についていくつか書き留めておきたい。 ペナンは食の宝庫なので、今後も取り上げることが多いと思う。
ロティ・チャナイ
ロティ・チャナイはマレー語でRoti Canaiと書く。 マレー語ではcaはチャと読む。 ローマ字ではchaとhが入るが、マレー語では入らない。 これは、インド料理のナンにも似ているし、日本のお好み焼きにも似ているといえる。
卵や玉ねぎを入れることもできる。そのまま食べても良いし、ついてくるソースをつけても良い。ホーカーセンター(日本の屋台のようなものが集まったフードコート)で4リンギット(約130円)だった。ロティ・チャナイに限らないが、ペナンは大衆的なフードコートで食事すればとても安い。
チキンライス
マレーシアのチキンライスは日本のそれとはだいぶ違う。日本ではケチャップで味付けした炒めご飯に鶏肉が入ったものだが、マレーシアでは「鶏肉+ごはん」がチキンライスである。
チキンはロースト(焼くまたは炙る)またはスティームド(蒸す)がある。チキンに付いているソースは、ちょうど照り焼きのソースに似ている。ただ、これ以外に辛いソースも好みでつけ加えることができる。写真はクアラルンプールのフードコートのものだ。値段は8.50リンギット(約270円)。ペナンのホーカーセンターではもっと安くて5リンギット(約160円)だった。ただ、いくぶん量が少なめだ
麺類
ぺナンには、様々な麺類がある。今日は中華料理の麺料理を2つ取り上げよう。ふたつともガーニープラザのフードコートで食べた。
ひとつは、Hokkian Char(ホッキアン・チャー、または、Hokkian Char Mee ホッキアン・チャー・ミー、福建炒麵)だ。
ネット情報によると、福建麺にもいろいろあるようだ。ウィキペディアの説明を見ると、これはクアラルンプール・タイプに見える。これとは異なるペナンタイプのHokkian Meeもあるので、私が食べた方はHokkian Charと呼ぶのかもしれない。スープは多いが、どちらかというと焼きそばタイプで、スープを直接飲むことはない。甘辛い感じでとても美味しかった。
もうひとつは、Hakka Cuisine(客家料理、客家は「はっか」と読む)と書かれたコーナーで食べた。
客は、まず麺、具材を選び、どんぶりに入れ、スープを指定して店員に渡す。5分くらいでできあがったのを撮ったのが上の写真だ。自分は練り物、えのき、などを選び、鶏スープを頼んだ。このスープがとても美味しい。このように具材を選ぶパターンは自宅近くのスーパーのフードコートでも見かけた。日本でもこの方式のファストフードを作ったら流行るのではないだろうか。
なお、「客家麺」をネットで調べると、これとは違う料理らしい。後日機会があれば、そちらの食レポもしたいと思う。
ペナンの中国系マレーシア人
ペナンの中国系の人々の国籍はマレーシアである。多くは植民地時代に労働力として連れてこられたと聞いた。我々は中国の人を「中国人」とひとまとめに考えてしまうが、実は福建省、広東省の出身者に分かれ、言葉や文化も違うらしい。また、広東省出身者は、言語面では潮州語、広東語、客家語などに分かれる。それぞれの人々がコミュニティを作って暮らしているという。詳しいことはウィキペディアなどでも調べることができる。
このことは、ペナンの食文化にも反映されていて、「福建麺」や「客家麺」などの違いがある。中華料理と一口にまとめることは難しい、ということだが、日本ではあまり認識されていない。