マレーシア・ペナン島日記

マレーシアのペナン島での生活を通して見たこと、感じたことを発信します

ニシキヘビ、配属先に現れる

12月7日

朝オフィスに行く途中で3,4人の人が集まっていた。何かと尋ねるとニシキヘビだという。側溝をのぞくと確かにニシキヘビらしいものがいる。頭は見えるが、本体は脇の方に隠れているらしい。

側溝にひそむニシキヘビ

ニシキヘビは人を襲う可能性もあり、危険な動物だ。マレーシアには「市民防衛局」(Civil Defense Force)という機関があり、危険な生物を捕獲してくれる。この組織は洪水のときの人命救助なども行うらしい。日本では消防署の行っている業務の一部にあたるだろうが、マレーシアでは消防署とは別の組織として市民防衛局があるのだ。マレーシアでニシキヘビに遭遇したら、まず市民防衛局に連絡することだ。

今回も配属先のスタッフが市民防衛局に電話した。ほどなく到着すると、さすがプロだけあって手慣れたもので、10分くらいでニシキヘビを引きずり出して捕まえることができた。捕獲後、記念写真を撮った。

ニシキヘビを持って記念撮影

この絵を見てもらってもわかるように大きな個体だ。おそらく4m近くあっただろう。捕獲のポイントは頭を押さえることらしい。尻尾をつかんだりして、巻きつかれると非常に危険だ。力が強く窒息死の可能性がある。人が食べられてしまうことは稀だが、それでもそういうことがあるという。ニシキヘビはジャングルにいることが多いので、山間部では要注意だ。ちなみにニシキヘビをこちらではパイソン(Python)と呼ぶ。

ペナン島でニシキヘビに遭遇することはあまりないが、コブラはいるという。コブラも市民防衛局に連絡すると捕獲に来てくれる。どちらにも会いたくはないが、そういう危険があるということに注意して日々の生活を送ることが大事なのだろう。配属先のスタッフの話では、25年ぶりにパイソンが配属先に現れたのだそうで、めったにできない経験をした、という意味ではラッキーだったかもしれない。