2025年10月末、日本に本帰国した。
帰国直前は荷造りや手続き、送別会などが重なり、帰国後も日本の生活基盤を整えるのに忙しかった。
ブログの更新がすっかり滞ってしまったことを、ここにお詫びしたい。
今回の帰国は、ボランティアとしての活動任期が終了したことによるものだ。
それに伴い、2年間にわたるペナンの生活も幕を閉じた。
「ペナンの生活で見たこと感じたことを皆さんと共有する」ために書き続けてきたこのブログも、今回の記事をもって更新を終了させていただきたい。
最後に、ペナンで暮らして良かったことのベスト3を挙げてみたいと思う。
もちろん、これは私個人の独断と偏見によるランキングである。
第一位:治安の良さと人の優しさ
第一位は、何と言っても治安の良さと、現地の人々の温かさだ。
治安の良さは日本に近いと思う。
夜間に一人で出歩いても危険を感じることはほとんどなかった。
この安心感こそが、ペナン生活を快適なものにしてくれた最大の要因だと思う。
もちろん、どの国でも犯罪がゼロということはないから、常に安全のための心の準備が必要であることは間違いない。
ペナンの人は優しく、率直だ。
例えば、バスに高齢者が乗ってくれば、若者はすぐに席を譲る。
重い荷物を持っている人がいれば、自然と誰かが手を貸す。
シャイな部分がある日本人は、なかなかそういう行動がとれない。
もちろん、同じ優しさを日本人も持っているし、気配りという点では日本人の右に出る人はいないだろう。
しかし、そのような自然な優しさの発露がペナンでは日常的な光景として存在していた。
優しかった同僚たちーI Love RECSAM の前で
第二位は、世界遺産であるジョージタウンの歴史的街並みだ。
イギリス植民地時代のコロニアル建築と、ショップハウスと呼ばれる中華系のテラスハウス(日本でいえば長屋)が混在する景観は、歩いているだけで飽きない。
路地裏を散策して、素敵なストリートアートに出会うこともあった。
修復され綺麗になった建物も良いが、少し塗装が剥げ、植物が絡みついたような古い建物にも味がある。
新旧が入り混じり、多様な文化がモザイクのように組み合わさっている様子は、ペナンという土地の歴史そのものを表しているようだ。
あの独特の空気感は日本の伝統的な街並みとは全く異なるものだった。
「カピタン・クリング・モスク」ー莊嘉強
この絵は、ペナンの画家、莊嘉強(Ch’ng Kiah Kiean)氏のカピタン・クリング・モスクを描いた絵だ。
カピタン・クリング・モスクはペナンで最も古いイスラム教寺院である。
第三位:バリエーション豊かな食文化
第三位は、やはり食事だ。
ペナンは「食の都」と呼ばれるだけあり、マレー料理、中華料理、インド料理、そしてそれらが融合したニョニャ料理と、選択肢が尽きない。
ニョニャ料理のデザート、ブブチャチャ
ホーカー(屋台街)に行けば、400円前後で満足のいく食事ができる。
衛生面を気にする人もいるかもしれないが、慣れてしまえばこれほど合理的なシステムはない。
今日はワンタンミー、明日はナシレマ、明後日はロティチャナイ。
毎日違うものを食べても、食べきれないほどの種類がある。
実際、この2年間で食べていない料理がたくさんあるのだ。
読者の皆様へ
ペナンでの生活は終わったが、ここで得た経験は貴重な財産となったと同時に、美しい思い出としていつまでも心に残ると思う。
これまで、私の拙い文章にお付き合いいただいた読者の皆様には、心から感謝を申し上げたい。
時にコメントをいただいたりしたことが、更新を続ける励みにもなった。
もし、このブログが読者の皆様の何らかのお役にたったとすれば、それは自分にとっても幸いである。
長い間、ありがとうございました。