マレーシア・ペナン島日記

マレーシアのペナン島での生活を通して見たこと、感じたことを発信します

ペナン日本人補習授業校でワークショップ

ペナン日本人補習授業校で「算数・数学の教え方」ワークショップをした。

日本人補習授業校

海外で生活したことのない人には、日本人補習校(補習校)と日本人学校の区別がつかないかもしれない。 両方とも海外に住む日本人の子弟のための学校だが、提供するサービスが異なっている。

補習校の児童生徒は、現地の学校やインターナショナルスクールに通っていることが多い。 普段通っている学校では日本語を学べないため、補習校で日本語の勉強をしているのだ。

それに対して、日本人学校は日本国内の学校と同等の教育を受けられる、平日に開かれる学校である。 要するに、日本の小中学校が海外で展開されているものと思えばよい。 ただし、日本の学校教育法上の学校ではないらしい。

両者とも文部科学省の在外教育施設であるが、設立主体は現地日本人会などである。

ペナン日本人補習授業校では、国語(日本語)を中心に、そしてそれに加えて算数・数学を教えている。

算数・数学の教え方ワークショップ

補習校からの要請で、算数・数学の教え方のワークショップを行った。 1回目は保護者向け。 人数が多かったので、3グループに分け、1時間を3回行った。 補習校のフェイスブックに記事が出ていたので、リンクを貼っておく。

2回目は、これから補習校で算数・数学の先生をする方と役員の方を対象に1時間のワークショップを行った。 前回と違い、先生(あるいはこれから先生として活動する人)対象だったので、授業の準備の仕方、組み立て方などの話が中心だった。

実施後の保護者へのアンケートでは、小学校低学年の教え方を知りたい、という希望が多かったので、今後は小学校経験のある講師を招いてのワークショップが良いと思った。 自分は高校の数学しか経験がない。 算数や数学そのものは分かるが、教え方となると、年齢の低い児童独特の問題もあると思う。

ワークショップの評価は概ね良かったが、逆に良くなかったというご意見もいただいた。 どのご意見も自分の今後に対して有益で、アンケートに答えていただいたすべての方に感謝したい。

今後は、補習校の数学の授業のお手伝いをする予定だ。 補習校の生徒の皆さんにとって、有意義な活動になるように努力したい。

ペナンのリゾート

20年以上前に一度ペナンを訪れたことがある。 旅行会社のパッケージツアーで、飛行機とホテルだけで、行動はフリーだった。 曖昧な記憶だが、当時のペナンのツアーというとリゾート目的だったと思う。 タイのプーケット島、マレーシアのランカイ島と並んでペナン島がビーチリゾートとして紹介されていた。 今は世界遺産ジョージタウンが注目されているが、当時はむしろリゾートとしてのペナンが注目されていたと思う。

バトゥ・フェリンギ

バトゥ・フェリンギはジョージタウンの北西に位置するビーチ・リゾートである。 ジョージタウンバックパッカーも多いと思うが、リゾートの客層はある程度お金を持っている人たちだと思う。 なぜなら、ここは高級ホテルが多いからだ。 しかし、日本人の海外ツアーの金銭感覚からすれば、特別高価というわけではない。 今回はラササヤンというホテルに泊まったので、そのリポートをしたい。 ラササヤンには20年以上前にも泊まったことがある。

リゾートは、ビーチ、アクティビティ、食事、部屋などの面からなっているので、それぞれについて見ていこう。

ビーチとアクティビティ

リゾートのビーチといえば、ヤシの木とリーフハウスが定番だ。

ヤシの木の並ぶビーチ

写真の中央に小さく見えるのは、アクティビティの受付ハウスだ。 屋根は草の葉で作られている。 日本では昔、茅葺(かやぶき)の屋根というのがあった。 茅とは、イネ科の植物で、ススキやヨシなどの総称である。 リーフハウスは素材が茅とは違うので、見た目も違うが、草を屋根に用いる点は似ている。

ヤシの木は、高く、何本もあって、南国のビーチそのものである。 残念ながら、ここのビーチは泳ぐのには適していない。 しかし、なにもあくせく泳ぐことはない。 むしろ、のんびり過ごす方がリゾートらしい。

ビーチでのんびり

アクティビティ

アクティビティはいくつかあるが、直接見ることができたのはパラセーリングだ。 これが一番人気なのではないだろうか。

パラセーリング

パラシュートをつけて、モーターボートで引っ張ってもらう。 かなり高くまで上がることが写真から分かると思う。

ビーチに大きなチェス盤が置いてあった。

大きなチェス盤と駒

誰もやっていなかったので、単なるデコレーションかもしれない。

プール

ラササヤンのプールは円形のものがいくつか繋がった形で、泳ぐこともできるし、ネットを張ってビーチボールを楽しむこともできる。

プール

泳ぐならば、海よりもプールの方が安全だ。 海は急に深くなるし、クラゲに刺されるかもしれない。 日差しが強いのでプールの水は温かくて入りやすい。

ラササヤンのレストランと客室

ラササヤンにはレストランが3つある。 室内のレストランは、2つあり、グレードが違う。 その他に屋外のビーチレストランがある。

もし、高級なディナーを楽しむなら、グレードの高いレストランを申し込むと良い。 それでも日本円で1万円前後で食事を楽しむことができる。 レストランからは、美しい夕日が見える。

レストランからの夕日

ラササヤンの客室は普通のホテルと同じだが、浴室に湯舟があったのは、さすが、と思った。 部屋からは海が見えて、それも楽しい。

家族旅行やのんびりしたい人にはリゾートがおすすめ

ジョージタウン観光はどうしても歴史的な街並み、壁画アートや食事といった大人向けツアーになってしまう。 子どもがいる場合は、リゾートの方がお勧めだ。 なお、バトゥ・フェリンギは夜にマーケットもあり、それはこどもも楽しめると思う。

ハリラヤ・プアサ

※ 4月11日記事の最後の方に内容追加しました。

今日2024年4月10日と明日はハリラヤ・プアサの祝日だ。

ハリラヤ・プアサ

ハリラヤ・プアサ(Hari Raya Puasa)はイスラム教の断食月ラマダンが終わった次の日で、イスラム教徒にとって一年で最も大きな祝日だ。 ハリラヤ・アイディルフィトリ(Hari Raya Aidilfitri)、あるいは、短くハリラヤともいう。 暦の上での新年ではないが、イスラム教にとっての新年にあたる祝日だと地元の方に教えてもらった。

何かお祭りのイベントがあるのかと尋ねてみたところ、あるにはあるが、それは親戚が集まってお祝いをするので、街中でお祭りをするわけではないという。 そういえば、日本のお正月も実家に帰省して家族でお祝いをする。 それに似たものなのだろう。

ハリラヤの食事

日本では、お節料理などのご馳走を年末に用意するが、ハリラヤの前には同じように定番の料理を用意するという。 残念ながら、こちらでハリラヤに招かれなかったので、ネット情報やマレー語講座で入手した情報をもとに説明する。

  • クトゥパッ(マレー語でketupat): ココナッツの葉を編んでご飯を入れた食べ物
  • ルンダン(Rendung): ビーフやチキンをココナッツミルクやスパイスと一緒に煮込んだ料理
  • クエラヤ(Kuih Raya): ハリラヤのための甘いお菓子

これらの情報はJTBのウェブサイトに写真付きで掲載されている。

ハリラヤの飾り

ハリラヤの1週間ほど前には、ショッピングモールにハリラヤの飾り付けが設置される。 写真はクイーンズベイ・モールのデコレーションだ。

ハリラヤプアサのデコレーション

ハリラヤプアサのデコレーション

Salam Aidilfitriはハリラヤのこと。

街中の通りにも、緑と黄色のハリラヤの飾りがたくさん見受けられる。

ハリラヤ当日の様子

今日は、近くのスーパーのあるモールに行ってみたが、いくつかの店舗は営業していなかった。 ハリラヤの帰省のために休みになっているのだろう。 スーパーも比較的すいていた。 おそらくムスリムの人は帰省や親戚回りで忙しいのだろう。 これをマレー語でBalik Kampung(バリック カンポング、里帰りの意味)という。 そのため道路は大渋滞するそうだ。

なお、今週は今日明日(水木)が祝日だが、月火金と休みを取って9連休という人も少なくない。 そういえば、今週は配属先の職員が少なかった。

翌日4月11日、ハリラヤ・プアサ祝日2日目。 ネットを見ていたら、ハリラヤ・プアサのイベントらしきものがコムターであるとの情報を得た。 コムターは世界遺産地区の南にある高層ビルである。 午前中にバスでコムターへ。11頃着。 いつもより人が少なく、イベントらしきものは見つからない。 お店も閉まっているところが多い。

閉まっている店の張り紙

「ハリラヤで3日間休み。10日から12日まで」 マレーシアはイギリス英語なので、年月日は日・月・年の順に書く。 12/4/2024は2024年4月12日になる。 なお、アメリカ英語は月・日・年の順。

このお店のスタッフは中華系の人だったから、ハリラヤの里帰りはないはずなので、おそらく連休を利用してどこかに遊びに行ったのだろう。 そういえば配属先のインド系の職員もハリラヤの祝日は親せきのところに遊びに行くと言っていた。 休みの日であることはムスリムであるかどうかに関係ないので、皆いろいろ計画していたに違いない。

結局イベントらしきものは見つからなかった。 誤情報、あるいは自分の勘違いかもしれない。

ファーストアベニュー(ショッピングモール)の食料品売り場に行ったら、ハリラヤのハンパー(Hamper)がまだあった。 ハンパーは日本の福袋のようなものである。

ハンパー

帰省(里帰り、Balik Kampung)といい、ハンパー(日本の福袋に相当、Hamper)といい、特別の食事の準備(日本のおせちに相当)といい、なんだか日本の正月に似ていると思った。

バティック

バティックとは

バティック(batik)は、マレーシアやインドネシアなどの染め物で特産品である。 日本では「ろうけつ染め」と呼ばれる技法だ。

バティックは正装にも用いられる。 例えば、在ペナン日本総領事館賀詞交換会ドレスコードは「スマート・カジュアル(ノーネクタイ、含むバティック)」となっていた。 スマートカジュアルはフォーマルとカジュアルの中間の、堅苦しくはないけれどきちんと見える、という服装である。 通常、絵柄のあるシャツは日本ではカジュアルだが、バティックはマレーシアでは正装に用いられるので、「含むバティック」となっているのである。

バティックのシャツ

Penang Batik Factory

ペナン島の北西部にバティックを作る会社Penang Batik Factoryがある。 作業場と店がセットになっていて、バティックを買い求めることもできる。 また、作業場の見学は無料でスタッフの解説もある。

道具

作業は模様の下書きから始まる。 下書きができたら、その線に沿って蝋を塗る。 蝋を塗るためのペンは特別のものを使う。 写真のコップの上にある先のとがったスプーンのようなものがそれだ。

蝋を塗るためのペン

模様を蝋で描く作業

模様を塗る作業は熟練が必要で、ここで作業をしている方によると、2年程度の経験が必要だという。

蝋で模様を描く作業

蝋で塗った部分は色が入らないので、うまく模様になるということだ。

手作業で模様を描くのは、最も高級なバティックである。 違う方法に、スタンプを使うものがある。

スタンプ

布の上に置かれているのがスタンプで、その模様は手作りだ。 一度スタンプができると、それで蝋を布地につけることができる。 ハンコを押すようなものだ。 これを使うと同じ模様をいくらでも作ることができる。

色を塗る作業

次の作業は色付けである。

色を塗る作業

色塗りの作業をしている方に聞いたところ、色塗りは蝋で模様を描くよりも易しいのだそうだ。 そして、色塗りは3か月程度でできるようになるという。

複雑な多色のバティックでは、ここまでの作業を何回か繰り返すそうだ。 版画の多色刷りのようなイメージだと思う。

色付けされた布地

こうして、色付けされた布地が作業場で乾かされていた。

ピンクに塗られた布地

ピンクを基調にして、花柄を描いたものだ。 マレーシアのバティックはこのようなデザインが多い。 お店のスタッフの説明では、デザインの違いがマレーシアとインドネシアのバティックの違いになる。 製法は全く同じだそうだ。

青いバティック

こちらは青を基調にピンクの花をあしらったもの。

ショップ

ショップ

この会社のショップでは、服だけでなく、布地や小物なども扱っている。 写真の上部にある額に入って飾られている絵もバティックの布地である。

このファクトリーのバティックは品質が良く、色落ちがしない。 市内で安く売られているバティックもあるが、質が低いものもあり、洗濯して色落ちしてしまうものもあるそうだ。

バティックは美しく、ファッション性もあり、お土産にも良いと思う。 その際は、このバティック・ファクトリーのお店がお勧めだ。

ブルーマンション

ルーマンションは、正式にはチョン・ファット・ツィー・マンションという。 ジョージタウンにある歴史的建造物で、現在はホテルになっている。 その建物の色が、インディゴ・ブルーでひときわ目立つので、通称ブルーマンションと呼ばれている。 見学ツアーが11時と2時の2回あり、宿泊しなくても内部の見学ができる。

ルーマンションの外観

先日ここに一泊したので、そのレポートをしたい。

チョン・ファット・ツィー

この建物を作ったのはチョン・ファット・ツィー(Cheong Fatt Tze 1840-1916)という中国出身の富豪である。 彼は、貧しい家の出身だったが、インドネシアシンガポール、マレーシアのビジネスで大成功をおさめ「東洋のロックフェラー」と呼ばれた。 ブルーマンションは彼のペナンにおける邸宅であった。 彼の死後、邸宅は子孫が相続したが、1989年にペナンの個人グループが購入し、歴史的建造物として保守管理され、現在はホテル、博物館として公開されている。

マンション

マンションは中華系の建築様式と西洋のそれが融合したものとなっている。

玄関

写真はマンションの入り口で、高い敷居がある。 これは中国の建築の様式だ。 日本でも寺の門にはこのような敷居があり、内と外を隔てている。

マンションの中庭は一段低くなっていて、ここに雨水が流れるようになっている。

中庭

これは「風水」の考え方を建築に取り入れたからだといわれている。 写真の中央に立っているのがガイドさんで、回りに腰かけているのがツアー参加者だ。

一方、西洋の建築を取り入れている例として、ステンドグラスがある。

ステンドグラス

ホテル

宿泊予約はウェブサイトからのみ可能である。 客室は中庭から左右にわかれた別館になっている。

客室

歴史的建造物とはいえ、客室のバスルームなどは現代的に改装されている。 ジャグジーのある浴槽まであり、快適だ。 客室は歴史的な建築の雰囲気を損ねないよう注意深く保守管理されている。 宿泊客用のプールもある。

中庭の先が朝食会場となっている。

朝食会場

こことは別に、ディナーのためのレストラン「インディゴ」がある。 レストランではコース料理が用意されているが、アラカルトで注文することもできる。

ホテルはジョージタウン世界遺産地区のバッファーゾーン(コアゾーンを取り囲む地域)にある。 ジョージタウン見学を目的に旅行するには便利な場所だ。

セブン・テラス

ルーマンション以外に、歴史的建造物がホテルになっているものに、セブン・テラスがある。 こちらは世界遺産地区のコアゾーンにある。 まだ宿泊していないので紹介はできないが、後日チャンスがあれば記事にしたいと思う。

NASI KANDAR

2024年3月27日

Nasi Kandar (ナシカンダール)

Nasi Kandarはペナン発祥の料理だ。 ごはんにチキンや野菜、カレーなどをかけた食べ物である。 かけるものは、客が選ぶことができる。 旅行ガイドブックには、ホッケンミーと並んで横綱クラスのペナン料理とある。 しかし、高級料理ではなく、大衆的な料理だ。

Nasiはマレー語でごはんのこと。 Kandarは棒のことだが、マレー語ではないようだ。 由来は諸説あるが、昔、棒の両側にナシカンダールをかけて肩に担ぎ、売っていたところからきたとする説がある。

ナシカンダールのアート

HAMEEDIYAH RESTAURANT

Hameediyahはペナンで最も古いナシカンダールのレストランだ。 店のスタッフの話では、今から117年前の1907年創業だそうである。 1階で注文と支払いをし、2階で食べる。

Hameediyah Restaurant

私はチキンカレーとゆで卵、キャベツを頼んだ。

ナシカンダール

ちょっとわかりにくいが、中央の丸いのはゆで卵、上がチキンカレー、下がキャベツだ。 カレーは日本人の自分にとっては辛かったが、インド系の人にとってはさほど辛くないそうだ。 このあたりの味覚は普段の食生活で全然違ってくるのだろう。

辛いのを別にすれば、とても美味しい。 辛いのを避けるならば、カレー以外をトッピングすればよい。 チキンのグリルも美味だ。

ペナン以外のナシカンダール

ペナン以外にもナシカンダールは広まっている。 それに、どういうわけか、ナシカンダールのお店は24時間営業が多い。 夜中にお腹がすいてしまったら、ナシカンダールがおすすめ。

一般にナシカンダールは手ごろな値段で食べられる。 Hameediyahでは、飲み物をいれて約RM25(25リンギット、日本円で800円くらい)だった。 これは、ナシカンダールとしては高い方で、他のお店ならもっと安く食べることができる。 私の家の近くのチェーン店では飲み物とナシカンダールでRM12(約380円)だった。 これはトッピングが少なかったせいもあるが、増やしたとしてもRM20にはならないだろう。

なお、ナシカンダールはハラル対応なので、イスラム教徒の方も安心して食べることができる。

ラマダン

※ 3月31日にバヤンレパスのラマダンバザールについて追加しました。

ラマダ

ラマダンはイスラムの暦の9月のことだ。 この暦は月の満ち欠けをもとにした太陰暦なので、日本の現在の暦(太陽暦)とは異なる。 今年(2024年)のラマダンは、マレーシアでは3月11日(月)から始まった。 終わりは4月9日(火)で、翌10日と11日はラマダン明けの祝日ハリラヤプアサだ。

ラマダンの一か月の間、イスラム教徒は断食をする。 私はこれは修行なのかと思ったが、イスラム教徒の現地の方はそうではないと言う。 彼によると、貧しくて食事を満足に取れない人の気持ちを理解し、寄り添う気持ちを持つためなのだそうだ。 貧困にあえぐ人へのリスペクトなのだ。

断食は太陽の出ている間に行われ、飲食を断つ。 日が暮れれば、食事は許される。 また、特別な事情のある人、例えば妊婦やこどもは断食をしなくて良いのだそうだ。

リトルインディアのラマダンバザール

ラマダンの間だけ催される特別なバザールがある。 それをラマダンバザールと呼び、ペナンでも有名なものがいくつかある。 ジョージタウンのリトル・インディアと空港近くのバヤンレパスのバザールが良く知られているという。 今日は、リトル・インディアのバザールに行ってみた。

リトルインディアのバザールバナー

リトル・インディアのバザール

バザールは夕方5時ころから始まる。 昼間断食をしていた教徒が日没後の食事を手に入れるためのバザールなので、昼間はやっていない。

リトル・インディアはインド系の人の居住区の名前であり、ジョージタウン世界遺産地区にある。 インド系の人というと、ヒンドゥー教のイメージがあると思うが、イスラム教の人も少なくない。 その人たちのバザールはインド系の料理やお菓子が多い。 ここでテイクアウトして、日が暮れたら食べるという人が多いのかと思う。 ロティや鶏肉の料理(タンドリチキンなどに見えたが・・・)などなど。

バヤンレパスのラマダンバザール

後日、空港の近くのバヤンレパスのラマダンバザールに行ってみた。 リトル・インディアはインド料理が多いのに対して、こちらはマレー料理中心だ。 また、こちらの方が広く、規模が大きい。 私が訪れたのは4時半頃で、バザールが始まったばかりの時間で、支度中の店もあった。

バヤンレパスのラマダンバザール

美味しそうなものがあったので、ここで買って持ち帰り、夕飯にすることにした。 買ったのは、

  • Nasi Minyaku + Ayam 細長い味のついたさらさらのご飯と鶏肉のグリル
  • Hokkian Mee もともと中華料理で、漢字で福建麺と書く。辛いスープの麺料理。持ち帰りなのでスープは別になっている。
  • シー・ココナッツのジュース。黒糖のジュースだ。
  • ドリアン・ジュース。あとから人に聞いたことだが、本物のドリアンではないらしい???

シーココナッツのジュースの店

シー・ココナッツは日本語では「おおみやし」というらしい。 この飲み物は、黒糖ジュースの中に白い弾力のあるものが入っている。 この白いものがシー・ココナッツなのではないだろうか? とにかくこちらの飲み物は甘いものが多い。 健康的にはどうなのかと思うが・・・

家に帰って食べると、分量がかなり多くて十分すぎるくらいだ。 値段が安いので、リーズナブルだし、美味しい。 6時すぎくらいに行ったら、そうとう混雑して、帰るのがたいへんだったかもしれない。

ラマダン・バザール情報

ラマダンバザールについてはYoutubeで検索すると見つかると思うので、興味のある方は試していただきたい。 クアラルンプールの情報が主で、ペナンの情報は少ないかもしれないが・・・

ここでは2つのバザールを書いたが、あちこちでバザールは行われている。 小さなバザールはコミュニティーごとにあるといっても良いくらいだと思う。 わざわざ遠くに行かなくても身近な場所で買い、夕飯を済ませることができるので、とても便利だ。