マレーシア・ペナン島日記

マレーシアのペナン島での生活を通して見たこと、感じたことを発信します

ラマダン

※ 3月31日にバヤンレパスのラマダンバザールについて追加しました。

ラマダ

ラマダンはイスラムの暦の9月のことだ。 この暦は月の満ち欠けをもとにした太陰暦なので、日本の現在の暦(太陽暦)とは異なる。 今年(2024年)のラマダンは、マレーシアでは3月11日(月)から始まった。 終わりは4月9日(火)で、翌10日と11日はラマダン明けの祝日ハリラヤプアサだ。

ラマダンの一か月の間、イスラム教徒は断食をする。 私はこれは修行なのかと思ったが、イスラム教徒の現地の方はそうではないと言う。 彼によると、貧しくて食事を満足に取れない人の気持ちを理解し、寄り添う気持ちを持つためなのだそうだ。 貧困にあえぐ人へのリスペクトなのだ。

断食は太陽の出ている間に行われ、飲食を断つ。 日が暮れれば、食事は許される。 また、特別な事情のある人、例えば妊婦やこどもは断食をしなくて良いのだそうだ。

リトルインディアのラマダンバザール

ラマダンの間だけ催される特別なバザールがある。 それをラマダンバザールと呼び、ペナンでも有名なものがいくつかある。 ジョージタウンのリトル・インディアと空港近くのバヤンレパスのバザールが良く知られているという。 今日は、リトル・インディアのバザールに行ってみた。

リトルインディアのバザールバナー

リトル・インディアのバザール

バザールは夕方5時ころから始まる。 昼間断食をしていた教徒が日没後の食事を手に入れるためのバザールなので、昼間はやっていない。

リトル・インディアはインド系の人の居住区の名前であり、ジョージタウン世界遺産地区にある。 インド系の人というと、ヒンドゥー教のイメージがあると思うが、イスラム教の人も少なくない。 その人たちのバザールはインド系の料理やお菓子が多い。 ここでテイクアウトして、日が暮れたら食べるという人が多いのかと思う。 ロティや鶏肉の料理(タンドリチキンなどに見えたが・・・)などなど。

バヤンレパスのラマダンバザール

後日、空港の近くのバヤンレパスのラマダンバザールに行ってみた。 リトル・インディアはインド料理が多いのに対して、こちらはマレー料理中心だ。 また、こちらの方が広く、規模が大きい。 私が訪れたのは4時半頃で、バザールが始まったばかりの時間で、支度中の店もあった。

バヤンレパスのラマダンバザール

美味しそうなものがあったので、ここで買って持ち帰り、夕飯にすることにした。 買ったのは、

  • Nasi Minyaku + Ayam 細長い味のついたさらさらのご飯と鶏肉のグリル
  • Hokkian Mee もともと中華料理で、漢字で福建麺と書く。辛いスープの麺料理。持ち帰りなのでスープは別になっている。
  • シー・ココナッツのジュース。黒糖のジュースだ。
  • ドリアン・ジュース。あとから人に聞いたことだが、本物のドリアンではないらしい???

シーココナッツのジュースの店

シー・ココナッツは日本語では「おおみやし」というらしい。 この飲み物は、黒糖ジュースの中に白い弾力のあるものが入っている。 この白いものがシー・ココナッツなのではないだろうか? とにかくこちらの飲み物は甘いものが多い。 健康的にはどうなのかと思うが・・・

家に帰って食べると、分量がかなり多くて十分すぎるくらいだ。 値段が安いので、リーズナブルだし、美味しい。 6時すぎくらいに行ったら、そうとう混雑して、帰るのがたいへんだったかもしれない。

ラマダン・バザール情報

ラマダンバザールについてはYoutubeで検索すると見つかると思うので、興味のある方は試していただきたい。 クアラルンプールの情報が主で、ペナンの情報は少ないかもしれないが・・・

ここでは2つのバザールを書いたが、あちこちでバザールは行われている。 小さなバザールはコミュニティーごとにあるといっても良いくらいだと思う。 わざわざ遠くに行かなくても身近な場所で買い、夕飯を済ませることができるので、とても便利だ。