ペナンにあるクイーンズベイモールは、人気の大型ショッピングモールだ。 1年ほど前に、このモールのことを書き、AEONにも少し触れた。 この記事ではAEONの食料品売り場に焦点をあてて、掘り下げていこうと思う。 日本のAEONモールとは異なり、AEONはモール全体でなく、モールの一部を構成するスーパーマーケットというだ。 一部とはいっても、モールの中では複数階の売り場を有する最大規模の店舗である。 そして、その地階に食料品売り場がある。
充実の果物・パン・野菜コーナー
AEONの入り口を入るとまず目に飛び込んでくるのが、果物コーナーだ。 色とりどりのフルーツが並んでいる。 地元産だけではなく、輸入品もある。 例えばりんご。日本のものより小さいが味は同じだ。 ニュージーランドなどからの輸入らしい。

上の写真の果物は、量り売りだが、別にパックされたフルーツもある。 これらは、カットフルーツであることが多い。

その隣にはパンコーナーが広がっている。 日本でも美味しく甘いベーカリーが増えてきたが、ちょうどそれに似ている。 日本のスーパーのパン売り場よりも、専門店に近いと思う。

野菜コーナーは、日本のスーパーに似た陳列スタイルで、非常に見やすい。 しかもスペースが広く、野菜の種類や量も多いように感じる。 新鮮な葉物野菜や地元でよく使われる食材も豊富に並んでいるが、なかには日本の野菜(本当か?)という表示も。 日本から持ってくるのは新鮮さが損なわれるから、日本と同種の野菜を現地で育てているのかもしれない(真相不明)。

魚介類と肉類の魅力
魚介類コーナーはエビや鮭をはじめ、多様な魚が並んでいる。 ただし日本のスーパーとは異なり、マレーシアのスーパーでは、ほとんどがパックされていないのが特徴的だ。 購入する際は、ビニール袋に入れてスタッフに重さを測ってもらい、値札を貼ってもらうスタイルだ。
AEONやVillage Grocerといった高級スーパーでは、日本同様パックされた魚も販売されている。

肉のコーナーも非常に充実している。 鶏肉、牛肉、マトンが主流だ。

一方で、豚肉はノン・ハラル専用のコーナーに分けられている。 これは、マレーシアがイスラム教を国の宗教とすることが影響している。 ハラルとは、イスラム教で許された食品や製造方法を指す概念だ。 AEONの食品売り場でも、豚肉を購入する際にはノン・ハラルのエリアに行く必要がある。

話がわき道にそれるが、ムスリム(イスラム教の信者)の人は豚肉を食べないだけでなく、豚そのものを嫌っている。 私はあるとき、別のスーパーで豚のベーコンを買ったのだが、会計レジの担当者(ムスリムの方)は絶対に触らなかった。 日本ではかわいい子ブタの絵本などがあるが、ムスリムの人にとってはとても考えられないことだろう。
このような文化の違いは、海外で暮らしてみないとなかなか分からないかもしれない。 海外を旅行するだけでも視野を広げることができるので、有意義だと思う。
日本食材と輸入食品
日本製品やアジア各国の輸入食品も目を引く。豆腐コーナーでは「絹こし豆腐」など、日本語のパッケージがそのまま使われている商品も見かける。

特に日本製品は品質が高いと人気のようだ。
ただし、一般に輸入品には高額なものも多い。 たとえばチーズは種類が豊富だが、ゴーダチーズやチェダーチーズなどは輸入物中心で、価格はかなり高い。

インスタント食品コーナーには「出前一丁」が並んでいるが、これはハラル仕様のため、日本のものとは味が異なる。

また、「SUMO」というカリフォルニア米や台湾米の「FLORAL」など、日本のお米に近い味の商品も置かれている。

韓国のインスタントラーメン「辛」も人気商品だ。 マレーシアの料理はそもそも辛いものが多いので、韓国の辛いラーメンが好まれるのかもしれない。
世界のどこでも見かけるあの商品
世界のどこでも見かける(と思う)商品のひとつめは、スターバックスのコーヒー豆。 私も良く買っている。 こちらで注意しなければいけないのは、豆を挽いただけのものと、カプセル型のものを間違えないことだ。
マレーシアではハンドドリップは売っていない。 コーヒーメーカーを使うのである。 そして、ドリップペーパーをセットするものと、カプセル型の2種類がある。

冷凍食品もどの国にもあると思う。

品ぞろえは豊富だ。そして、簡単に調理できる便利なアイテムが多い。 ただし、美味しいかと言われれば、イエスとは言いにくい。
ネスカフェやミロ、そしてキットカットも世界のどこでも見かける商品だろう。

地元産品とその他の魅力
AEONでは輸入品だけでなく、地元産の食品も豊富に取り揃えられている。 たとえば、Beril'sというマレーシアブランドのチョコレートは、地元で生産・加工・販売される有名な商品だ。 手頃な価格で品質も良く、お土産としても人気が高い。

また、BOH紅茶もマレーシアを代表するブランドで、キャメロンハイランドで栽培された本格的な紅茶だ。 これもまた、お土産に最適。

寿司コーナー
最後に寿司のコーナー。 寿司をはじめとする日本食はマレーシアで人気がある。 とくに、寿司はハラル向けに作ることもできるので、だれでも食べられる。 このコーナーは日本の水産会社が出店している。

AEONまとめ
クイーンズベイモールのAEONは、日本のスーパーマーケットと東南アジアの文化が融合したような場所だ。 果物や野菜、肉類、魚介類などの豊富な食材に加え、日本製品や地元産品まで多彩な商品が揃っている。 旅行者にとっても、地元の生活を垣間見ることができる楽しい場所だと思う。

