マレーシア・ペナン島日記

マレーシアのペナン島での生活を通して見たこと、感じたことを発信します

ブルーマンション

ルーマンションは、正式にはチョン・ファット・ツィー・マンションという。 ジョージタウンにある歴史的建造物で、現在はホテルになっている。 その建物の色が、インディゴ・ブルーでひときわ目立つので、通称ブルーマンションと呼ばれている。 見学ツアーが11時と2時の2回あり、宿泊しなくても内部の見学ができる。

ルーマンションの外観

先日ここに一泊したので、そのレポートをしたい。

チョン・ファット・ツィー

この建物を作ったのはチョン・ファット・ツィー(Cheong Fatt Tze 1840-1916)という中国出身の富豪である。 彼は、貧しい家の出身だったが、インドネシアシンガポール、マレーシアのビジネスで大成功をおさめ「東洋のロックフェラー」と呼ばれた。 ブルーマンションは彼のペナンにおける邸宅であった。 彼の死後、邸宅は子孫が相続したが、1989年にペナンの個人グループが購入し、歴史的建造物として保守管理され、現在はホテル、博物館として公開されている。

マンション

マンションは中華系の建築様式と西洋のそれが融合したものとなっている。

玄関

写真はマンションの入り口で、高い敷居がある。 これは中国の建築の様式だ。 日本でも寺の門にはこのような敷居があり、内と外を隔てている。

マンションの中庭は一段低くなっていて、ここに雨水が流れるようになっている。

中庭

これは「風水」の考え方を建築に取り入れたからだといわれている。 写真の中央に立っているのがガイドさんで、回りに腰かけているのがツアー参加者だ。

一方、西洋の建築を取り入れている例として、ステンドグラスがある。

ステンドグラス

ホテル

宿泊予約はウェブサイトからのみ可能である。 客室は中庭から左右にわかれた別館になっている。

客室

歴史的建造物とはいえ、客室のバスルームなどは現代的に改装されている。 ジャグジーのある浴槽まであり、快適だ。 客室は歴史的な建築の雰囲気を損ねないよう注意深く保守管理されている。 宿泊客用のプールもある。

中庭の先が朝食会場となっている。

朝食会場

こことは別に、ディナーのためのレストラン「インディゴ」がある。 レストランではコース料理が用意されているが、アラカルトで注文することもできる。

ホテルはジョージタウン世界遺産地区のバッファーゾーン(コアゾーンを取り囲む地域)にある。 ジョージタウン見学を目的に旅行するには便利な場所だ。

セブン・テラス

ルーマンション以外に、歴史的建造物がホテルになっているものに、セブン・テラスがある。 こちらは世界遺産地区のコアゾーンにある。 まだ宿泊していないので紹介はできないが、後日チャンスがあれば記事にしたいと思う。