※ 4月11日記事の最後の方に内容追加しました。
今日2024年4月10日と明日はハリラヤ・プアサの祝日だ。
ハリラヤ・プアサ
ハリラヤ・プアサ(Hari Raya Puasa)はイスラム教の断食月ラマダンが終わった次の日で、イスラム教徒にとって一年で最も大きな祝日だ。 ハリラヤ・アイディルフィトリ(Hari Raya Aidilfitri)、あるいは、短くハリラヤともいう。 暦の上での新年ではないが、イスラム教にとっての新年にあたる祝日だと地元の方に教えてもらった。
何かお祭りのイベントがあるのかと尋ねてみたところ、あるにはあるが、それは親戚が集まってお祝いをするので、街中でお祭りをするわけではないという。 そういえば、日本のお正月も実家に帰省して家族でお祝いをする。 それに似たものなのだろう。
ハリラヤの食事
日本では、お節料理などのご馳走を年末に用意するが、ハリラヤの前には同じように定番の料理を用意するという。 残念ながら、こちらでハリラヤに招かれなかったので、ネット情報やマレー語講座で入手した情報をもとに説明する。
- クトゥパッ(マレー語でketupat): ココナッツの葉を編んでご飯を入れた食べ物
- ルンダン(Rendung): ビーフやチキンをココナッツミルクやスパイスと一緒に煮込んだ料理
- クエラヤ(Kuih Raya): ハリラヤのための甘いお菓子
これらの情報はJTBのウェブサイトに写真付きで掲載されている。
ハリラヤの飾り
ハリラヤの1週間ほど前には、ショッピングモールにハリラヤの飾り付けが設置される。 写真はクイーンズベイ・モールのデコレーションだ。
Salam Aidilfitriはハリラヤのこと。
街中の通りにも、緑と黄色のハリラヤの飾りがたくさん見受けられる。
ハリラヤ当日の様子
今日は、近くのスーパーのあるモールに行ってみたが、いくつかの店舗は営業していなかった。 ハリラヤの帰省のために休みになっているのだろう。 スーパーも比較的すいていた。 おそらくムスリムの人は帰省や親戚回りで忙しいのだろう。 これをマレー語でBalik Kampung(バリック カンポング、里帰りの意味)という。 そのため道路は大渋滞するそうだ。
なお、今週は今日明日(水木)が祝日だが、月火金と休みを取って9連休という人も少なくない。 そういえば、今週は配属先の職員が少なかった。
翌日4月11日、ハリラヤ・プアサ祝日2日目。 ネットを見ていたら、ハリラヤ・プアサのイベントらしきものがコムターであるとの情報を得た。 コムターは世界遺産地区の南にある高層ビルである。 午前中にバスでコムターへ。11頃着。 いつもより人が少なく、イベントらしきものは見つからない。 お店も閉まっているところが多い。
「ハリラヤで3日間休み。10日から12日まで」 マレーシアはイギリス英語なので、年月日は日・月・年の順に書く。 12/4/2024は2024年4月12日になる。 なお、アメリカ英語は月・日・年の順。
このお店のスタッフは中華系の人だったから、ハリラヤの里帰りはないはずなので、おそらく連休を利用してどこかに遊びに行ったのだろう。 そういえば配属先のインド系の職員もハリラヤの祝日は親せきのところに遊びに行くと言っていた。 休みの日であることはムスリムであるかどうかに関係ないので、皆いろいろ計画していたに違いない。
結局イベントらしきものは見つからなかった。 誤情報、あるいは自分の勘違いかもしれない。
ファーストアベニュー(ショッピングモール)の食料品売り場に行ったら、ハリラヤのハンパー(Hamper)がまだあった。 ハンパーは日本の福袋のようなものである。
帰省(里帰り、Balik Kampung)といい、ハンパー(日本の福袋に相当、Hamper)といい、特別の食事の準備(日本のおせちに相当)といい、なんだか日本の正月に似ていると思った。