マレーシア・ペナン島日記

マレーシアのペナン島での生活を通して見たこと、感じたことを発信します

旧正月の極楽寺

旧正月

マレーシアでは旧正月春節)をChinese New Yearと呼んでおり、祝日である。 今年2024年については、祝日が2月10日、11日の2日間で、11日が日曜日のため、12日が振替休日になっている。 その名の通り、中国系マレーシア人の祝日という色合いが濃く、何日も前から商店街や寺院を中心に飾り付けが行われている。 この写真はジョージタウンの私立病院のロビーに置かれた正月飾りである。 写真を撮ったのが1月20日旧正月の3週間前だ。 いかに、旧正月の祝いに気合が入っているかがわかる。

正月飾り

このような準備をしているのは、主に中国系マレーシア人だが、他の国にルーツを持つ人でも、仏教徒は同様に旧正月は大事な日だ。 次回の記事に書く予定だが、ミャンマー仏教徒もこの旧正月に座禅会を開いている。

さて、この祝日がいかに中国系の人にとって大事に思われているかを示すひとつの事柄は、閉店である。 一日目の10日は中国系のお店はほとんど閉まっている。 中には前日の9日から閉まっている店もある。 そういえば、昔の日本もそうだった。 正月三が日はお店がどこも閉まっていた。 大みそかまでに食材を買っておかないと大変なことになるのだった。 いつのころからか、スーパーが正月も営業するようになり、今では正月も普段と変わらない日本である。 ペナンではスーパーは営業しているから、昔ほど心配ではない。 ただ、いつもお世話になっている中華系ホーカーセンターは軒並みクローズドである。

極楽寺

極楽寺はペナンにある仏教寺院で、アジア最大の寺院と言われている。 そして、その中には中国、タイ、ミャンマーの仏像があり、国を越えて仏教の聖地になっている。 極楽寺と漢字で書くが、アルファベットではKek Lok Siと書き、「ケッロッシ」と発音する。 この寺院は旧正月のために何か月も前からイルミネーションの準備をする。 以下の写真は旧正月1日目の夜に撮影したものだが、その規模の大きさがお分かりいただけるだろうか。

極楽寺イルミネーション

提灯飾り

龍の飾り

巨大な観音様のライトアップ

お参りの人が使うろうそく

もうひとつの観音様

一緒に見て回った同僚曰く、「これはペナンのディズニーランドだ!」 たしかに、ペナンにディズニーランドはないが、極楽寺がある。 旧正月は夜のイルミネーションを楽しむために極楽寺に行くべし!

見学が終わり、9時半ごろに寺院を出てみると、沿道にたくさんの人がいる。 皆スマホを見ているので、これはGrabだなとわかった。 Grabはタクシーを呼ぶアプリである。 こんな場所ではGrabを呼べないと思い、しばらく歩いた。 夕飯も食べたかったが、はじめに書いた通り、ホーカーセンターはほぼ閉店状態である。 困っていると、マレー系の人のやっているバーガー屋さんがあった。 Abang Kie Burger 786という小さなお店である。 他に店もやってないから、ここで食べるか、ということになり、チキンバーガーを食べた。 美味しいし、量もあって、大満足。 そのとき、連れの一人が写真のステッカーに気が付いた。

ステッカー

なんと、ダチョウとシカの肉がある、と書いてある。 店主に尋ねるとダチョウとシカの肉のハンバーガーがあるという。 日本ではシカは食べたことがあるが、ダチョウはない。 我々三人が一致してダチョウバーガーを1個追加して3つに分けてもらうことにした。

ダチョウのハンバーガ

食べてみると、結構さっぱりした味だった。 一緒に食べた一人は、ニオイを気にしていたが、自分にとってはそうでもなかった。 店員が材料も見せてくれた。

ダチョウ肉のスライス

マレーシアのスランゴール州で作っているという。 最後に意外な展開になり、我々大喜びだった。

ただ、Grabはなかなか来なくて30分待ち。 旧正月極楽寺に行くときは、Grabがなかなか来ないことに気をつけよう。