マレーシア・ペナン島日記

マレーシアのペナン島での生活を通して見たこと、感じたことを発信します

新型コロナウイルスに感染

1月30日

しばらく前のことになるが、新型コロナウイルスに感染した。 日本で4年もかからずに過ごせたのに・・・ついにマレーシアで感染してしまった・・・ 今はすっかり回復して日常生活に戻っているが、今回はそのことについて書いてみたい。

発熱外来

病院に熱が出たことを連絡すると、日本と同様に通常の外来ではなく、発熱外来を案内される。 このような手続きは国が変わっても同じなのだろう。 つまり国際的な知見に基づいた手続きということだ。 新型コロナとインフルエンザの検査は、鼻から綿棒を入れて粘膜にあるウイルスを取るものである。 結果、新型コロナ陽性、インフルエンザ陰性だった。 医師からは薬を処方され、自宅隔離をすることになった。

新型コロナ感染症の薬

当初は薬がなかった新型コロナだが、今では状況は改善された。 私はパキロビッド(Paxlovid)という薬を処方された。 医者の説明では、私は高齢者で重症化の可能性があるから、それを防ぐためにこの薬を処方する、ということだった。 検査日(発症2日目)から5日間服用し、その時点でほぼ回復していた。 残っていたのは喉の痛みだけだったので、さらに別の薬を処方してもらい、8日目にはすべての症状が無くなった。

パキロビッドは2022年2月に日本でも特例承認されているので、それをお使いになった方もいるのではないだろうか。 このような治療方法が出てきたことは、以前よりも病気に対する恐怖感が少なくなったと思う。

マレーシア・ペナンの医療事情

私のわかる範囲でのことだが、ペナンの医療事情について書いてみたい。 まず、国立と私立に分かれるが、私の行ったのは私立の病院だ。 その病院を選んだのには2つの理由がある。 ひとつはJICAボランティアの加入している保険をキャッシュレスで利用できることだ。 これは窓口でお金を払う必要が無く、直接保険会社が病院に支払いをしてくれる制度である。 ふたつめは、日本語のわかるスタッフのサポートだ。 これは本当に助かった。 私は一応英語がわかるのだが、現地の発音は非常に聞き取りにくいうえ、医療用語になると知らない単語ばかりである。 それを日本語のできる現地の方がサポートしてくれたのは心強かった。

病院のほかにクリニック(医院)もたくさんあり、中には24時間開いているものもある。 私立の病院は高く、クリニックは安いらしい。 また、国公立の病院は無料だが非常に混雑しているということだ。 このような区別があるが総じて医療水準は非常に高く、日本と同等の医療を期待できるということだ。

MySejahtera

マレーシアではMySejahtera(マイスジャーテラ・・マレー語で「マレーシアの幸せ」という意味、Myはマレーシアのこと)というアプリがほぼ必須になっている。 コロナに感染すると、それが政府の担当部署に報告され、このアプリに通知される。 私の場合、陽性判明日から5日間の自宅隔離であることがそれがこのアプリで通知される。 隔離中の状況はアプリで報告する。 問題がなければ5日間で隔離が明け、アプリの表示がハイリスクからローリスクに変化する。 このアプリの隔離要請通知のスクリーンショットは職場の病気休暇(隔離休暇)の証明にもなる。

私はあまり使っていないが、このアプリはハイリスクの人との近接の回数を通知してくれる。 いちど、混雑した場所に行ったときにこの数字が1人になったことがあった。 どこかで感染者との距離が近かったことがあったのだろう。 このアプリだけではないが、マレーシアは日本よりもデジタル技術が進んでいると思う。 例えばタクシーの配車アプリGrabもそうだ。 このことを職場の人に話したら、驚いていた。 日本は何でも先進国だと思われているようだが、実はデジタル技術、特にソフトウェアはそうでもないと思う。

病院のスタッフに感謝

病院の先生をはじめ、看護師さん、日本語スタッフの方々は本当に親切だった。 無事コロナから回復できたのも、これらの人々のお陰だ。 感謝、感謝。