マレーシア・ペナン島日記

マレーシアのペナン島での生活を通して見たこと、感じたことを発信します

海外移転前には予防接種が望ましい

海外に住む前に予防接種を済ませておくことが望ましい。 今日はこのことについて書きたい。

予防接種

海外での旅行と居住の違い

海外に旅行するときは、だいたい2週間程度までが多いと思う。 日数にすると14日間。 それに対して海外に居を構える場合はもっと長期になる。 自分の場合は2年だ。 日数に直すと、365×2=730日。

730÷14 = 52.14....

このことは、感染症にかかる確率が約50倍高いと考えて良いと思う。 旅行では考慮に入れる必要のない感染症の危険が、海外居住者には高いということだ。

感染症」という言葉に馴染みのない人も多いだろう。 例えば「狂犬病」「破傷風」「はしか」「A型肝炎B型肝炎」「マラリア」などのことだ。

予防接種はどうすれば良い?

普段予防接種に縁がないので、「予防接種はどうすれば良い?」ということにあたふたしてしまう。 JICAにも相談し、自分でも調べた結果、次のような結論に至った。

「医者に相談する」

普段は病気にでもならなければ医者に行かないから、このことに全然気がつかなかった。 実は、このような場合のための診療科もあるのだ。 それを「渡航外来」という。 渡航外来では、行き先の国の感染症の状況を調べ、事前に接種する予防注射について助言をしてくれる。 最終的に判断するのは自分自身だが、このような助言は貴重なものだ。

最近は海外に仕事に行く人が増えているようだから、そういう方は渡航外来を利用することをお勧めする。

厚労省のFORTH

渡航外来がベストだが、厚労省のFORTHというページを見ると、ある程度自分でも調べることができる。

このトップページから、国・地域別情報のページに移動する。 例えば私の行くマレーシアのページでは、

  • 気候と気をつけたい病気
  • 受けておきたい予防接種、持っていきたい薬
  • 医療情報(その国の病院や医療レベルなどの情報)

などが書かれていた。 受けておきたい予防接種には、A型肝炎B型肝炎破傷風日本脳炎などが書かれている。 しかし、過去に予防接種を受けて抗体を持っているケースもあるから、これを単純に当てはめることはできない。 私の場合も、受けた予防接種は若干異なっている。

予防接種の費用

予防接種は高価である。 だいたい1本1万円前後だ。 協力隊参加の場合はJICAからの補助があるのが助かる。 少なくとも6本程度は打たなければならないだろうから、それだけでも6万円前後、診察料も入れるとさらに高くなる。 それでも、現地で伝染病にかかるよりは良い。 これらの伝染病は重篤になったり死んだりする可能性もある。 お金の問題ではなくなってしまうのだ。

病気にかかったら

伝染病になってしまったら、当然ながら現地の病院に行くことになる。 その国で流行している病気の治療薬は病院に揃っているからそう心配することはない。

問題なのは帰国後に発症する場合だ。 その病気が日本では稀なものであると、病院に薬がないということもありうる。 伝染病の薬を持っている病院はネットで調べることができるから、あらかじめ調べておくと良い。

無事に接種完了

お医者さんに接種の計画を立ててもらい、8月に完了することができた。 1回ではすまず、3回に分けて接種し、4週間かかった。 また、一度に3種類を接種した日もあった。

最後に、海外に行く前の予防接種に関するキーワード。

渡航外来